私の肩書きは「広告やPRの企画から参加したくて、うずうずしているライター」です。

 

もう数ヶ月前のことになりますが、フリーでお仕事するにあたってこんな名刺を作りましたので、どうなっちゃってこうなっちゃったのかという経緯を書いてみます。

名刺は1番手軽でメジャーな個人広告。「自分のやりたいことが伝わるか」「何屋さんかがすぐにわかるか」「印象に残るか」「気軽に相談してもらえるか」を意識して作りました。が、それをどう名刺に落としこむか本当に本当に難しかった。もう、ライターという職種名からして悩みました。

とりあえず、「こういうコンセプトで、こういうことについて、何文字で書いてください。はいどうぞ!」とお仕事をいただくよりは、「ちょっとさー、こういうクライアントがいて、こういうことに困ってるみたいなんだけど、どうしたらいいと思う?」とか「どんなクライアントに、どんなネタで営業かければいいかな?」とか「うち、商品には自信あるんだけど、思ったほど売れないんだよー。ちょっと助けてよ!」とかとかとか、企画段階から声を掛けてほしい!というのは明確かつ猛烈に思ったので、企画から参加したい旨を入れることにしました。

次に、「何屋さんかがすぐにわかるか」について考えました。近隣のデザイナーさんや某印刷会社の方々からお聞きした感じだと、「企画だけでお金をいただく」という土壌はほぼなく、何かしら最終成果物に紐付けないとお金をいただきにくい様子でした。お金は大事ですので、「ライター」に着地させることにしました。また、得意(というか経験)分野である「広告」と、経験はありませんが挑戦してみたくて勉強中の「PR」も入れました。

あとは「印象に残るか」「気軽に相談してもらえるか」を「うずうずしている」に込めました。「ライター/広告・PRの企画から参加いたします。お気軽にご相談ください。」だと、全然印象に残らないし気軽でもない、むしろお堅い印象を受けます。「うずうずしている」なら、「あいつどうせうずうずしてるんだから、ちょっと声掛けるだけ掛けてみよう!」と思ってもらえそうではありませんか?

肩書きを「ライター」だけにして、これらをキャッチコピー的に入れることも考えましたが、しませんでした。求人広告を作っていた頃のことを思い出したからです。求人広告にもキャッチコピーは入っています。1番目立つ場所に、1番大きな字で。でも、求職者が1番見る場所は職種名なのだそうです。

また、私がとても好きな会社で「売れるネット広告社」というところがあります。これがもし「◯◯広告社/売れるネット広告を作ります!」だったら、インパクトはかなり下がると思います。なので、「ライター/広告やPRの企画から参加したくて、うずうずしています」というようなキャッチコピー式はやめて全部肩書きにぶっこみ「広告やPRの企画から参加したくて、うずうずしているライター」としました。

表面を「肩書きと名前だけにする!」ことと、裏面に経歴を載せることは、かなりサクッと決められました。表面を肩書きと名前だけにした理由は1つ。何はなくとも、私が何者か覚えてほしい。他にいろいろ書いて気を散らせたくない。欲張らずに、ずばッと1番覚えてもらいたいことだけ載せようと思い、こうなりました。

経歴を載せた理由は3つあります。名刺をお渡しした相手もどこの何者かわかっていた方がお仕事しやすいだろう、毎回きちんと経歴をお話できる時間もないだろうから名刺に載せちゃえ!、役に立たないぽんこつ従業員ではありましたが、一応知っている方は知っている会社に雇っていただいていたので、会社名を出せば信頼感も増すでしょうし、印象にも残るかなあと思ったためです。

おかげさまで好評をいただいており、某印刷会社の社長さんから「あ、うずうずしているライターの樋口さんですかっ?」と弾んだ声でお電話をいただいたときには、内心「よっしゃ!」と思いました。名刺交換させていただいて「うずうずしてるんですか(笑)」と声を掛けていただいたときには「もう、うずいちゃってうずいちゃってしょうがないです!(キリリ」とお応えしたりもしています。うん、愉快。

というわけで、我ながらあれですが、この名刺はなかなか気に入っています。もちろん、これよりいい肩書きが思いつけば容赦なく変えるつもりですが、基本はこの路線で行こうと思います。

皆様の名刺はどんな名刺ですか?肩書きは今のもので大丈夫ですか?両面とも上手に活用できていますか?繰り返しになりますが名刺は1番手軽でメジャーな個人広告です。説明だけではもったいない。自分の強みややりたいことを伝え、相手の気持ちをがっちりつかむ名刺の方が、絶対絶対お得です。

形状や素材に凝るのも楽しいですが、言葉にも凝ってみませんか?いい肩書きを考えておけば、メールの署名などにも使えて便利ですよ!広告やPRの企画から参加したくて、うずうずしているライターに、ぜひお手伝いさせてください。

最後に、シンプルとインパクトと女性らしさのバランスが絶妙な素敵な名刺をデザインしてくださり、「ほんとに名刺にTwitterとFacebook入れていいの?」とかなり重要なアドバイスをしてくださった(笑)、佐久のカリスマデザイナーであるエムラヤスコ氏には本当に感謝しています。ありがとうございました!

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