Facebookとブログの使い分けについて。そして、ローランド・カークとさとなおさんと大友良英さんについて。

何か書きたいことがあるときに、Facebookに投稿するかブログに投稿するか悩む、というのはブログやってる人あるあるではないかと思う。

Facebookだと、リンクに飛ぶ手間がかからないので、読んでもらいやすいような気がする。コメントもつきやすい。
でも数日したらフィード(タイムライン?)に現れなくなるので、目に留まる期間が短い。
後から遡るにも検索ができない。
あとは、そもそもFacebookにつながっている人にしか見てもらえないというのもある。

裏返せば、それがそのままブログに投稿した場合のメリットとデメリットになる。
(検索でひっかかる、Facebookでつながっていない人にも見てもらえる、後から遡って読むことができる)

まあ私のブログ見てくれる人は、だいたいFacebookでもつながっているだろうと思い、今まではFacebookに書くことが多かったが、最近ふと思い出したことがある。

第二子の出産で実家に帰っていたときのことだ。父が運転する車に乗っていたとき、ラジオからめちゃくちゃかっこいい音楽が流れた。
無理矢理分類するならジャズ?くらいのジャンル不明の音楽で、曲というよりも既存の楽器や音階を借りたエネルギーのうねりのような感じ。
「すごい!これは誰の曲なのか覚えておかなくてはいけない!」と思った私は、曲が終わった後にアーティスト名をもう一度紹介してくれることを強く願いながら、父に話しかけられないよう眠ったふりをして聞き耳を立てていた。
曲が終わった後、「ローランド・カーク」という名前が告げられ、私は必死に暗記しつつ、即スマホで検索した。

ウィキペディアなどの後、何番目かに表示されたのは、なんとさとなおさんのブログだった。
ローランド・カーク「ドミノ」|座右のCD – さとなお
座右のCDというカテゴリーで、熱く語られている。

さらに、私が父の車で聞いたラジオは、NHKの「すっぴん!」という番組で、ローランド・カークを選曲したのは大友良英さんだったということもわかった。

ローランド・カーク、さとなおさん、大友良英さんという好きな人がスロットのスリーセブンのように並んだ瞬間の高揚感!
すごくテンションが上がって幸せな気持ちになったことを覚えている。

そして、何かを作り出して残すこと、特にインターネットに情報を残すこと、それが後になって誰かに検索され、発見されることのパワーもビリビリと感じた。

3月のライオンで、桐山零くんがひなちゃんに「恩人だ」という回があるけれど、それに似たものを感じる。
あるいは、小瓶に手紙を詰めて海に流すとか、風船に花の種をつけて空に飛ばすとか。
ローランド・カークも、さとなおさんも、大友良英さんも、その曲や文や言葉を残したときには思いもしなかっただろうけど、時間を経てなんか救われた気持ちになったり幸せな気持ちになっている人間がいるのだ。

そのことを思い出し、私が書いたものにそれほどの価値があるのかどうかは大いに疑問ではあるけれども、ブログにも残しておきたいなあと思うようになった。

なんだかずいぶん長文になってしまったけれど、Facebookに投稿するかブログに投稿するか迷ったものや、Facebookに投稿していろんなコメントが来て面白かったものについては、ブログにも同じものを載せてみようかなと思う。

もし今後ブログを見て「あ、これFacebookでも読んだし」と思った奇特な方、こういう事情となっております。よろしくです。


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