佐久の案件について思うこと

 

私が浅い知識と経験で勝手に思っていることなので、「そんなことみんな考えてるよ」とか「それは間違ってるよ」とか、いろいろな考えがあるとは思いますが、最近考えていることを書いてみます。

夫の仕事の都合で全く知り合いも予備知識もない状態でやってきて、3年目に突入した長野県佐久市での暮らし。

フリーで仕事をすると決めて、ごそごそと動いていますが、はっきり言って佐久ではライターやコピーライターの仕事は少なく、専業で活動している人にもあまり出会いません(今のところ佐久では出会ったことがありません。上田で1人出会いました)。

心が折れかけて、もう佐久の案件はいいかな、と思うときもあります。実際、ネットがつながっていれば基本的にどこでもできる仕事ですし、佐久以外の仕事もしているので、東京などの都会を中心に営業をかけようかなと思ったり。

でも、できるだけ佐久の仕事をしていきたいと思っていて、いろんな人に会ったり話を持ちかけたりしています。

なぜかと言うと、いま、佐久は非常に面白い時期であると同時に踏ん張りどころでもあって、そこにライターが必要だと思っているからです。

私の実家の方(鳥取県米子市)もそうですが、駅前とか商店街とか、昔からある地元のお店はどんどん寂れてきています。で、大きな道路沿いに、全国展開している大型店がボッコンボッコン出来てます。佐久もそうなっている印象を受けています。

全国展開の大型店は悪!入ってくるな!地元のお店を守るべき!みたいなことを訴える気はありません。私も消費者として来てくれた方が便利で嬉しいお店もあるし、雇用拡大とか税収とか、地域にとって嬉しいことも多いでしょう。ここは健全な競争のもとで共存共栄していくのが良いと思っています。

でも一方で悔しいなあとも思うのです。新しくお店ができるということは、それだけ消費意欲や購買力があるということで、それを地元のお店で取ることができず、県外に本拠地があるお店に持っていかれるって、なんかちょっと、ねえ。

さらに言うと、佐久にお店が出来てるうちはまだ良くて。交通の便が良いというのは諸刃の剣です。車や新幹線で、上田や松本や軽井沢や東京に遊びに行って、そっちでお金を使って佐久は帰って寝るだけっていうのはもっと悔しい。

洋服や家具にこだわりがある人や映画や美術館やお芝居が好きな人など、消費意欲や購買力の強い人ほどその可能性が高い気がします。もちろん、ネットでの買い物だって無視できません。

インターや新幹線の駅ができて以来発展を続け、小学校を新設するほど若い世代が増えている今、佐久の人に佐久で消費活動をしてほしい、という思いがあります。

もっと欲を言うと、佐久以外の人にも佐久で消費活動をしてほしい。

引っ越してくるまで、佐久のことは名前すら知りませんでした。2年以上住んで良い所をたくさん知った今でも、県外から友達が来るとなると、「うーん、、」となってしまいます。この「県外から来た人をどこに案内するか問題」は、定期的にSNSでも話題になっている気がします。でも、佐久に長くいる人に聞いてみると、さらっといいとこ教えてくれたりするんですよね。

佐久の人にとっての佐久の良い所、佐久以外の人にとっての佐久の良い所。どちらもちゃんと既にあるのに伝わっていなかったり、あと少しで形になりそうな状態で止まっていたり、ちょっとした工夫でチカラを取り戻せそうだったり。

なんかこう「あるのに!ちゃんとあるのに!惜しいよ!もったいないよ!」みたいなものがすごく多い気がしていて、そこにライターの「価値を見つめて伝える」技術が役に立つのではないかと、勝手に思っているわけです。

あとは完全に個人的な趣味の問題ですが、日本中同じ景色になってしまうのは寂しく、私にとっては恐怖ですらあります。個々が多様な個性を発揮し、また他者の個性を受け入れて面白がれるような世界を愛しています。

というわけで、ポテンシャルがあり大きな変化の真っ只中にいる佐久でのお仕事に、非常に魅力を感じておりますです。どんな些細なことでも結構ですので、人を集めること、価値を売ること、何かを伝えることに課題を感じている方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。お待ちしてます。

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