娘の靴が、14cmから15cmになった日。




少し前のことですが、娘がずっと気に入って履いていたミッキーマウスの靴が窮屈になってきました。

娘は以前から服や靴への執着がけっこう強くて、お気に入りのカーディガンを脱ぎたがらなくてお風呂に持ち込んだりしたこともあったので、ミッキーの靴から上手に卒業できるかなと思うと、けっこう憂鬱でした。

案の定、「ミッキーはもう小さいから履かないで。こっちの靴を履こうよ」と新しい靴を履かせようとしても、イヤイヤ期真っ盛りな2歳半の娘は「やだああああああ!」と地鳴りのように泣き叫んで暴れまくり、結局ミッキーの靴を履いて保育園に行く日々。

私は、「もうこれは娘が見ていない隙に靴を隠して、無理やり卒業させるしかないかもな」と思いつつも、僅かな望みをかけて、靴を履かせるときに「ミッキーの靴はもう小さいから、そろそろおしまいだよ」と言うようにしてみました。

それでもずっと「やだああああああ!」と暴れてミッキーの靴を履いていたのですが、1週間くらい経ったある日、突然娘が「ミッキーおしまいね!」と言って、自分から新しい靴を持ってきたのですよ!もう本当に、ある日突然あっさりと。私が何も言わないうちに。

最近はもう言わなくなりましたが、その後もしばらく靴を履くたびに「ミッキーちっちゃいね、おしまいね」と言いながら新しい靴を履いていました。

あのとき無理やり靴を隠さなくて本当に良かったよおおおおお!

もう「隠して無理やり」みたいなその場しのぎのコミュニケーションは通用しなくなったんだなあ。「小さいからどうせわかんないだろ」って考えは娘に失礼だなあ。その代わりに、信頼して伝えれば応えてくれるようになったんだなあ。などなど、つまりは「人間と人間同士のコミュニケーション」ができるようになったんだなあとしみじみ思ったのでした。

娘、偉い。あと、あの日の私もグッジョブ!


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